日々是書評

書評初心者ですが、宜しくお願いします ^^

【正常は発狂】消滅世界 - 村田沙耶香

消滅世界posted with ヨメレバ村田 沙耶香 河出書房新社 2018年07月06日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 村田沙耶香を読むのはこれで二冊目。一冊目は言わずとしれた「コンビニ人間」 さて、消滅世界のあらすじはいたってシンプル。 「セックス…

【絶賛!中国SF】 三体 - 劉慈欣

三体posted with ヨメレバ劉 慈欣/大森 望 早川書房 2019年07月04日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 絶賛売出し中の三体。ようやく読めた。 まず、文化大革命のシーンから始まるのが良い。中国固有の歴史を描くことで、中国SFとしての色が濃くな…

【ワクワクを再び】人生を面白くする 本物の教養 - 出口治明

人生を面白くする本物の教養posted with ヨメレバ出口治明 幻冬舎 2015年09月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー ライフネット生命の出口さんが教養について論じた新書。 こういう本って単なる「俺の起業ストーリー」になりがちな印象だけど、しっ…

【芸術にかける使命のバトン】美しき愚かものたちのタブロー - 原田マハ

レビュー 美術館を作りたいと夢を語った松方。 そしてその夢にほだされた田代。 だけどそのためには、フランス政府に没収されたコレクションの返還が不可欠だった。 戦後の不利な日仏関係のもとでの返還交渉、これは間違いなく熱いストーリーになる。 …と思…

【韓国 群像劇】フィフティ・ピープル - チョン・セラン

レビュー この本にはタイトルの通り、50人の人々が登場する。 (実際には51人だけど。作者がつい書きすぎてしまったらしいw 登場人物は、韓国人もいれば、そうでない人も登場する。 男性も女性も、子どもも年寄りも、ゲイもレズビアンも登場する。 共通点と…

【対談本】愛と欲望の雑談 - 雨宮まみ 岸政彦

レビュー 対談本というものを初めて読んだ。 対談に臨むのは、エッセイストの雨宮まみと社会学者の岸政彦。 僕は雨宮まみが大好きで、そのネームバリューだけでこの本を購入したようなもの笑 だけど対談本だから話し口調なのだ。雨宮まみのいつもの研ぎ澄ま…

【田園と再生の物語】生きるぼくら - 原田マハ

レビュー 原田マハさんの本はこれで三冊目。 「異邦人」で引き込まれて、「本日はお日柄もよく」そして「生きるぼくら」と読み進めてきた。 異邦人の文句なしの星5っぷりとは対照的に、生きるぼくらは文句なしに星3つ。決してつまらなくはないんだけど、無難…

【投資の入門書】超簡単 お金の運用術 - 山崎元

超簡単お金の運用術全面改訂posted with ヨメレバ山崎元 朝日新聞出版 2013年09月13日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 面白かったし、為になった。 資産運用に関して具体的に何をすればいいのかをまず一章でハッキリと書いてくれるので、取っつ…

【さすがの分かりやすさ】知らないと損する 池上彰のお金の学校 - 池上彰

レビュー さすが池上彰先生。分かりやすくて簡潔だった。 高校でチンタラと時間をかけて学ぶような経済のエッセンスを学ぶことができる良書。 ただ、あまり難しい内容では無いので、物足りなさはあるかも。より難度の高い本への入門書。 星評価 ★★★★☆ 本日レ…

【地方の閉鎖感】ユートピア - 湊かなえ

レビュー 地方の閉鎖的なコミュニティでのお話。 相互監視的な空気感とか、不可避的な「お付き合い」は読んでいるだけで疲れた。 それにも増して、この本の登場人物は基本的には自分のことしか考えていない。どうすれば都会に返り咲くことができるのか。どう…

【ちょっと切ない家族小説】星々の舟 - 村山由佳

レビュー 面白くて一晩で読み切った 機能不全とも言える家族は、時間の経過とともに表面上は収まるところに収まったかのように見える。けれども実際には、家族の構成員は満たされない想いや未解決の問題を抱えている。そんな各々の視点で描かれる短編集。 あ…

【共感できない恋愛小説】ナラタージュ - 島本理生

レビュー 直木賞を受賞した「ファーストラブ」が面白かったので、島本理生の他の本を読んでみようと思った それがこの本 ナラタージュは紛れもなく恋愛小説というカテゴリになるんだろうけど、正直なところ主人公と葉山先生の気持ちが全く理解できなかった..…

【書評】東京を生きる - 雨宮まみ

レビュー 東京の大学に進学した時。東京で一人暮らしを始めた時。東京の会社で働き始めた時。 その度に一度は胸が高鳴った。 けれど、僕らの日常というのは、油断するとすぐに新鮮味を失う。 気がつけば28歳になり、単調な毎日を暮らしていると感じる時があ…

【お財布からみる日本史】江戸の長者番付 - 菅野俊輔

レビュー J-WAVEのブックバーという番組で紹介されていたので手に取ってみた。 本書では、江戸で暮らす人々の経済事情を明かしていく。 なかなかに面白そうなトピックではある。 ところが、日本史の知識やあるいは興味が薄い自分にとっては、なかなかにしん…

【マイノリティの見る世界】夏の約束 - 藤野千夜

レビュー この作者の悲しみの雰囲気づくりは何なんだろう。少しだけ癖になりそう。 ハッキリと書くことなく、ジワリと滲ませる感じ。 表題作の「夏の約束」について。 MtFの美容師がひょんなことから入院することになる。 友人らがお見舞いに行くと、同じ病…