日々是書評

書評初心者ですが、宜しくお願いします ^^

【頼り頼られて生きていく】相模原障害者殺傷事件 - 朝日新聞取材班

相模原障害者殺傷事件posted with ヨメレバ朝日新聞取材班 朝日新聞出版 2020年07月07日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 本書が取り扱うのは、2016年に相模原市で起きた殺傷事件。書き手は朝日新聞の記者ら。 生産性と生命に関する話題が絶え…

【書評】悪人 - 吉田修一

悪人 新装版posted with ヨメレバ吉田修一 朝日新聞出版 2018年07月06日頃 楽天ブックスAmazonKindle レビュー 正直、救いのない話だと思う。 この小説の中で(僕にとっての)悪人は不当に殺されてしまった。あるいは、裁かれずに野放しになっている。 そし…

【世界の知性6人が未来を占う】コロナ後の世界 - ジャレド・ダイアモンド、ほか

コロナ後の世界posted with ヨメレバジャレド・ダイアモンド/ポール・クルーグマン 文藝春秋 2020年07月20日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー コロナ禍という切り口で、6人の知識人が持論を展開する。 「ライフ・シフト」のリンダ・グラットン …

【どこか懐かしい純朴な心象風景】潮騒 - 三島由紀夫

潮騒改版posted with ヨメレバ三島由紀夫 新潮社 2005年10月 楽天ブックスAmazonKindle レビュー 三島由紀夫を読むのはこれで5冊目になる。 1冊目は言わずとしれた「仮面の告白」。正直、詳細な内容は忘れてしまった。 2冊目は「行動学入門」。エッセイのよ…

【この宇宙の真相に出会う】三体Ⅱ 暗黒森林 下 - 劉慈欣

三体2 黒暗森林 下posted with ヨメレバ劉 慈欣/大森 望 早川書房 2020年06月18日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 三体Ⅱ 暗黒森林の下巻。 上巻に続き、面壁計画が進行している。しかし破壁者は執拗で、人類は依然として劣勢。羅輯とハインズ…

【面壁者スマイル】三体Ⅱ 黒暗森林 上 - 劉慈欣

三体2 黒暗森林 上posted with ヨメレバ劉 慈欣/大森 望 早川書房 2020年06月18日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 前作のメインキャラクタであった葉文潔がいきなりプロローグで登場。羅輯という男性に「宇宙社会学を研究しなさい」というアド…

【ただちに生きよ】生の短さについて - セネカ

生の短さについて 他二篇posted with ヨメレバセネカ/大西 英文 岩波書店 2010年03月16日頃 楽天ブックスAmazonKindle レビュー ブクログで見かけて気になったので購入。 セネカは古代ローマ時代の哲学者。高校世界史で学んだのが懐かしい。 本書は「生の短…

【感情は欲求と充足との合間に】すばらしい新世界 - オルダス・ハクスリー

すばらしい新世界〔新訳版〕posted with ヨメレバオルダス・ハクスリー/大森 望 早川書房 2017年01月07日頃 楽天ブックスAmazonKindle レビュー ジョージ・オーウェルの「1984年」と並び、ディストピア小説の祖とされる「すばらしい新世界」。ついに読むこと…

【江戸、暦、碁打ち、算術】天地明察(下)- 冲方丁

天地明察(下)posted with ヨメレバ冲方丁 角川書店 2012年05月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 天地明察の上巻は、春海の成長ストーリーの様相を呈した。下巻はどちらかと言えば、暦の制定プロジェクトがメインになってくる。 暦の制定プロジ…

【規格外のシリアルアントレプレナー】イーロン・マスク 未来を創る男 - アシュリー・バンス

イーロン・マスク 未来を創る男posted with ヨメレバアシュリー・バンス/斎藤 栄一郎 講談社 2015年09月16日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle 総評 おそらく多くの日本人がそうであるように、自分もまた、イーロン・マスクを若手起業家か何かかと思って…

【妄信こそ貧困】下流の宴 - 林真理子

下流の宴posted with ヨメレバ林 真理子 文藝春秋 2013年01月04日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー この小説では、2つの世界が交互に描かれる。 1つが「福原家」。自称、中流家庭。教育ママの由美子を中心にして、ちょっとズレたところがある人…

【痛みを自分のものとして感じる自由と幸福】虐殺器官 - 伊藤計劃

虐殺器官新版posted with ヨメレバ伊藤計劃 早川書房 2014年08月 楽天ブックスAmazonKindle レビュー まず、海外ドラマっぽさを感じた。アクションあり、ミステリーあり、そしてSFあり。1冊の娯楽小説として、安心してその展開に身を委ねることができる。 構…

【あまりにもシンプルであまりにも薄味】私をくいとめて - 綿矢りさ

私をくいとめてposted with ヨメレバ綿矢りさ 朝日新聞出版 2020年02月07日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 読書家を名乗っている割に、自分が綿矢りさを初めて読んだのは2018年のこと。だいぶ遅い。 初めて手に取ったのが「勝手にふるえてろ」…

【設定で惹きつけ、ストーリーで蹂躙する】不夜城 - 馳星周

不夜城posted with ヨメレバ馳星周 角川書店 1998年04月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 久しぶりに夢中になれる本が読みたくなった。深く没頭して、気づいたら残り30ページになっているような、そんな本が読みたくなった。 そこで手に取ったの…

【心に強く訴えかけるSF短編集】母の記憶に - ケン・リュウ

母の記憶にposted with ヨメレバケン・リュウ/古沢 嘉通 早川書房 2019年05月23日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle 総評 ケンリュウ3作目のSF短編集。大いに期待しながら読んだ。 SF短編集として扱うテーマは手広い。 時間旅行、異星の古代文化、戦争マシ…