日々是書評

書評初心者ですが、宜しくお願いします ^^

★★★★☆

なかなかの佳作

【過酷な自然の中で、生きることの真実に向き合う】人間の大地 - サン・テグジュペリ

人間の大地posted with ヨメレバアントアーヌ・ド・サン・テグジュペリ/渋谷豊 光文社 2015年08月06日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 「人生を狂わす名著50」で紹介されていたので、読んでみた。サン・テグジュペリと言えば、言わずとしれた…

【ネガティブフリーダムからポジティブフリーダムへ】自由への手紙 - オードリー・タン

オードリー・タン 自由への手紙posted with ヨメレバオードリー・タン/クーリエ・ジャポン編集チーム 講談社 2020年11月19日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 台湾におけるコロナ対策のキーパーソンとして、一躍有名になった感のあるオードリー…

【自分を好きになる、他人に寛容になる】私とは何かーー「個人」から「分人」へ - 平野啓一郎

私とは何かーー「個人」から「分人」へposted with ヨメレバ平野 啓一郎 講談社 2012年09月14日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 平野啓一郎さんを読むのはこれで2度目。1冊目は「マチネの終わりに」だった。なので、エッセイを読むのは初めて…

【良いデザインは人間のためのデザイン】誰のためのデザイン? - ドナルド・ノーマン【要約】

誰のためのデザイン?増補・改訂版posted with ヨメレバドナルド・A.ノーマン/岡本明 新曜社 2015年04月 楽天ブックスAmazonKindle 総評 扱うテーマはまず、デザインそのものについて。良いデザイン、悪いデザインについて説かれる。 「アフォーダンス、シ…

【全てに先んじる深刻な問題】未来の年表 人口減少日本でこれから起きること - 河合雅司

未来の年表 人口減少日本でこれから起きることposted with ヨメレバ河合 雅司 講談社 2017年06月14日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー ブクログで見かけて気になったので購入。 人口減少と言えば、もちろん大きな社会問題。しかし本書は、それ…

【ゆっくりと生きる人生がもたらす温かみ】阿佐谷姉妹ののほほんふたり暮らし - 阿佐谷姉妹

阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らしposted with ヨメレバ阿佐ヶ谷姉妹 幻冬舎 2020年02月06日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 言わずと知れた阿佐谷姉妹が書く、日常的エッセイとのことで。気になったので手に取ってみた。 存外よかった。 2人…

【感染症人類滅亡SF】復活の日 - 小松左京

復活の日posted with ヨメレバ小松 左京 KADOKAWA 2018年08月24日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 2020年、コロナウイルスが世界を席巻した。そこで話題になったのがウイルスの流行を題材とする本作。 脅威の死亡率を持つ謎のウイルスが世界に…

【酒好きの読書家の必読書?】お酒の経済学 - 都留 康

お酒の経済学posted with ヨメレバ都留 康 中央公論新社 2020年07月21日頃 楽天ブックスAmazonKindle レビュー お酒の経済学。大学で経済系を専攻し、そしてお酒が好きな自分にとっては、なんとも気になるタイトルである。 内容については、予想していたより…

【どこか懐かしい純朴な心象風景】潮騒 - 三島由紀夫

潮騒改版posted with ヨメレバ三島由紀夫 新潮社 2005年10月 楽天ブックスAmazonKindle レビュー 三島由紀夫を読むのはこれで5冊目になる。 1冊目は言わずとしれた「仮面の告白」。正直、詳細な内容は忘れてしまった。 2冊目は「行動学入門」。エッセイのよ…

【ただちに生きよ】生の短さについて - セネカ

生の短さについて 他二篇posted with ヨメレバセネカ/大西 英文 岩波書店 2010年03月16日頃 楽天ブックスAmazonKindle レビュー ブクログで見かけて気になったので購入。 セネカは古代ローマ時代の哲学者。高校世界史で学んだのが懐かしい。 本書は「生の短…

【感情は欲求と充足との合間に】すばらしい新世界 - オルダス・ハクスリー

すばらしい新世界〔新訳版〕posted with ヨメレバオルダス・ハクスリー/大森 望 早川書房 2017年01月07日頃 楽天ブックスAmazonKindle レビュー ジョージ・オーウェルの「1984年」と並び、ディストピア小説の祖とされる「すばらしい新世界」。ついに読むこと…

【江戸、暦、碁打ち、算術】天地明察(下)- 冲方丁

天地明察(下)posted with ヨメレバ冲方丁 角川書店 2012年05月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 天地明察の上巻は、春海の成長ストーリーの様相を呈した。下巻はどちらかと言えば、暦の制定プロジェクトがメインになってくる。 暦の制定プロジ…

【痛みを自分のものとして感じる自由と幸福】虐殺器官 - 伊藤計劃

虐殺器官新版posted with ヨメレバ伊藤計劃 早川書房 2014年08月 楽天ブックスAmazonKindle レビュー まず、海外ドラマっぽさを感じた。アクションあり、ミステリーあり、そしてSFあり。1冊の娯楽小説として、安心してその展開に身を委ねることができる。 構…

【江戸の算術士の旅路を描く】天地明察(上)- 冲方丁

天地明察(上)posted with ヨメレバ冲方 丁 KADOKAWA 2012年05月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle 総評 冲方丁を読むのは「十二人の死にたい子どもたち」に続き、これで二冊目。 天地明察については、名前を知っていた程度。なんとなく、タイトルとあらす…

【旅、料理、異文化、人生の転機と幸福について】あなたは誰かの大切な人 - 原田マハ

あなたは、誰かの大切な人posted with ヨメレバ原田 マハ 講談社 2017年05月16日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 原田マハを読むのはこれで11冊目になる。けれど、短編を読むのはこれが初めて。 収録されたエピソードは6つ。それぞれ、人生の転…

【中上級者向けSF短編集】ビット・プレーヤー - グレッグ・イーガン

ビット・プレイヤー (ハヤカワ文庫SF)作者:グレッグ イーガン発売日: 2019/03/31メディア: Kindle版 書評 グレッグ・イーガンによるSF短編集。6つのそれぞれ領域の異なるストーリーが収録されている。 SF的な紹介をするなら、以下の通りになる。 七色覚: 身…

【星雲賞短編SF傑作選】てのひらの宇宙 - 大森望

てのひらの宇宙 (星雲賞短編SF傑作選) (創元SF文庫)発売日: 2013/03/21メディア: 文庫 総評 あの大森望さんが編纂したSF短編集。収録されるのは、星雲賞を受賞した短編たち。 あまり期待せずに読み始めたところ、案外よかった。短いながらもストーリーや世界…

【再会の短編集】ロング・ロング・アゴー - 重松清

ロング・ロング・アゴーposted with ヨメレバ重松清 新潮社 2012年07月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 総評 読書家さんからオススメされた一冊。「再会」をテーマにした短編集とのことで、興味を惹かれた。 自分の選好として、短編集はあまり得…

【型破りなダークサスペンス】OUT(下)- 桐野夏生

Out(下)posted with ヨメレバ桐野夏生 講談社 2002年06月15日 楽天ブックスAmazonKindle レビュー 先の展開が気になるような、絶妙な終わり方をした上巻。対して、下巻では予想外な方向へと物語が進行する。 定形通りなら、物語の主眼は「犯行がバレるのか…

【書評・要約】非常識な成功法則 - 神田昌典

非常識な成功法則新装版posted with ヨメレバ神田昌典 フォレスト出版 2011年10月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー とあるユーチューバーが紹介していたので購入してみた。 まず、文面から感じられる筆者の人柄に惹かれる。あけっぴろげで正直、…

【ダークなミステリー小説】命売ります - 三島由紀夫

命売りますposted with ヨメレバ三島由紀夫 筑摩書房 1998年02月 楽天ブックスAmazonKindle 総評 主人公の羽仁男は、自殺未遂に失敗して病院で目が覚める…という、とっても奇抜な始まり方をする小説。 「一度死んだ」人間は向かうところ敵なしで、「命売りま…

【晩年の郷愁と後悔】日の名残り - カズオ・イシグロ

日の名残りposted with ヨメレバカズオ・イシグロ/土屋政雄 早川書房 2001年05月31日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle 総評 端的に言えば「かつての同僚に会いに小旅行をする」という、それだけの物語なのだけど、その進行は非常にゆるやか。文量の大半は…

【苦楽生死、均しく感謝】塩狩峠 - 三浦綾子

塩狩峠改版posted with ヨメレバ三浦綾子 新潮社 2005年02月 楽天ブックスAmazonKindle 書評 三浦綾子と言えば、最も有名な著作は「氷点」だと思う。かく言う自分も、まず氷点を読んだ。 それから、ツイッターで「塩狩峠」の名前を見るようになった。例えば…

【思考と快楽】デッドライン - 千葉雅也

デッドラインposted with ヨメレバ千葉 雅也 新潮社 2019年11月27日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle 総評 ところどころ、難解な小説だった。と感じるのは、自分に哲学の素養がないからかもしれない。 この小説は哲学を専攻するゲイの大学院生を主人公とす…

【先輩ゲイからのエール】まずは、ゲイの友だちをつくりなさい - 松中権

総評 「LGBT初級講座」と銘打った本書。1人のゲイ当事者として手にとってみた。 「LGBT」とは言え筆者はゲイであり、ゲイの視点が多い。しかし杉野文野さんというトランスジェンダーの友人の話が度々登場する。文中では杉野文野さんの書籍が紹介されており、…

【文化人類SFの最高峰】所有せざる人々 - アーシュラ・K・ル・グィン

所有せざる人々 (ハヤカワ文庫SF)作者: アーシュラ・K・ル・グィン,Ursula K. Le Guin,佐藤高子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1986/07/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 76回この商品を含むブログ (37件) を見る レビュー SF小説の必読書と言われる…

【人生の再構築】ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。 - 幡野広志

ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。posted with ヨメレバ幡野 広志 ポプラ社 2019年05月28日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー がん患者である幡野広志さんが書かれたエッセイ。命について、家族について、人生について、丁寧に描…

【もっとSFを好きになる】いま集合的無意識を、 - 神林長平

いま集合的無意識を、posted with ヨメレバ神林長平 早川書房 2012年03月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 総評 神林長平による、意識をテーマにした短編集。全6篇。 国内SF作家の第一人者によるSF短編集。非常にわくわくしながら読んだ。 果たし…

【東京、夜、そして縁】おやすみ、東京 - 吉田篤弘

おやすみ、東京posted with ヨメレバ吉田篤弘 角川春樹事務所 2019年09月14日 楽天ブックスAmazonKindle レビュー 吉田篤弘については詳しくないのだけど「おやすみ東京」というタイトルとこの表紙はちょっとズルい。一度目にしたら気になってしまう魅力があ…

【大人の恋愛小説】マチネの終わりに - 平野啓一郎

マチネの終わりにposted with ヨメレバ平野 啓一郎 文藝春秋 2019年06月06日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 平野啓一郎を初めて読む。以前から気になった作家ではあるけど。 「マチネの終わりに」は恋愛小説であり、どちらかと言えば苦手分野。…