日々是書評

書評初心者ですが、宜しくお願いします ^^

★★★★☆

なかなかの佳作

【大人の恋愛小説】マチネの終わりに - 平野啓一郎

マチネの終わりにposted with ヨメレバ平野 啓一郎 文藝春秋 2019年06月06日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 平野啓一郎を初めて読む。以前から気になった作家ではあるけど。 「マチネの終わりに」は恋愛小説であり、どちらかと言えば苦手分野。…

【農業エンタメ】農ガール、農ライフ - 垣谷美雨

農ガール、農ライフposted with ヨメレバ垣谷美雨 祥伝社 2019年05月15日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 垣谷美雨さんの作品を読むのは何冊目になるんだろう。今回もご多分に漏れず、及第点を軽く超えてくる出来栄え。 社会問題に触れつつも良…

【うつ病の心理】心の休ませ方 - 加藤諦三

心の休ませ方posted with ヨメレバ加藤諦三 PHP研究所 2006年10月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー かれこれ3年以上前から、ニッポン放送の「テレフォン人生相談」を聴き続けている。加藤先生の的確で鋭いアドバイスは、テレフォン人生相談の魅力…

【感想】いやでも物理が面白くなる - 志村史夫

いやでも物理が面白くなる〈新版〉 「止まれ」の信号はなぜ世界共通で赤なのか?posted with ヨメレバ志村 史夫 講談社 2019年03月13日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー SFが大好きな自分はずっと物理を学びたかった。宇宙や時空について詳しくな…

【文芸オタクの本紹介】人生を狂わす名著50 - 三宅香帆

人生を狂わす名著50posted with ヨメレバ三宅 香帆/今日 マチ子 ライツ社 2017年09月29日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 人生を狂わす名著と称して50冊が紹介される。 紹介されるのは小説だけではない。古典文学・短歌・漫画など、幅の広さを見…

【芥川賞】むらさきのスカートの女 - 今村夏子

むらさきのスカートの女posted with ヨメレバ今村夏子 朝日新聞出版 2019年06月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー まず、冒頭。あたかも不思議な生物を紹介するかのように、「むらさきのスカートの女」について解説される。そしてそれをメタ視点で…

【韓国 群像劇】フィフティ・ピープル - チョン・セラン

レビュー この本にはタイトルの通り、50人の人々が登場する。 (実際には51人だけど。作者がつい書きすぎてしまったらしいw 登場人物は、韓国人もいれば、そうでない人も登場する。 男性も女性も、子どもも年寄りも、ゲイもレズビアンも登場する。 共通点と…

【対談本】愛と欲望の雑談 - 雨宮まみ 岸政彦

レビュー 対談本というものを初めて読んだ。 対談に臨むのは、エッセイストの雨宮まみと社会学者の岸政彦。 僕は雨宮まみが大好きで、そのネームバリューだけでこの本を購入したようなもの笑 だけど対談本だから話し口調なのだ。雨宮まみのいつもの研ぎ澄ま…

【投資の入門書】超簡単 お金の運用術 - 山崎元

超簡単お金の運用術全面改訂posted with ヨメレバ山崎元 朝日新聞出版 2013年09月13日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 面白かったし、為になった。 資産運用に関して具体的に何をすればいいのかをまず一章でハッキリと書いてくれるので、取っつ…

【さすがの分かりやすさ】知らないと損する 池上彰のお金の学校 - 池上彰

レビュー さすが池上彰先生。分かりやすくて簡潔だった。 高校でチンタラと時間をかけて学ぶような経済のエッセンスを学ぶことができる良書。 ただ、あまり難しい内容では無いので、物足りなさはあるかも。より難度の高い本への入門書。 星評価 ★★★★☆ 本日レ…

【地方の閉鎖感】ユートピア - 湊かなえ

レビュー 地方の閉鎖的なコミュニティでのお話。 相互監視的な空気感とか、不可避的な「お付き合い」は読んでいるだけで疲れた。 それにも増して、この本の登場人物は基本的には自分のことしか考えていない。どうすれば都会に返り咲くことができるのか。どう…

【ちょっと切ない家族小説】星々の舟 - 村山由佳

レビュー 面白くて一晩で読み切った 機能不全とも言える家族は、時間の経過とともに表面上は収まるところに収まったかのように見える。けれども実際には、家族の構成員は満たされない想いや未解決の問題を抱えている。そんな各々の視点で描かれる短編集。 あ…

【コールボーイ】娼年 - 石田衣良

レビュー 女性やセックスを退屈だと決めつけていた少年が、ぬるりと娼婦ならぬ娼年の仕事を始めるお話。 娼年の出会う客は変わった嗜好を持つ女性ばかりなんだけど、決してゲテモノのようには描かれない。主人公は、彼女達とあくまでフラットに向き合い、心…

【娼年その後】逝年 - 石田衣良

レビュー 前作である「娼年」では、女性用の風俗で働き始めた主人公にスポットライトが当たっていた。女性やセックスに対して淡白だった主人公は、仕事を通して多様な欲望の形に出会い、才能を開花させていく。 一方で今作「逝年」はその続編であり、フォー…

【ディストピア超能力SF】新世界より(上) - 貴志祐介

レビュー まだ上巻。中巻と下巻が控えていることを承知で、上巻を読んだ感想を。 前半では、能力を持つ前の子どもたちが育てられる途上を描く。 子ども時代を振り返るという形式での記述が上手く、淡い懐古を感じさせる読み味。 まだ世界の全容を知らない子…

【書評】他人を攻撃せずにはいられない人 - 片田珠美

レビュー 「他人を攻撃せずにはいられない人」と聞くと、直接的な悪口や嫌がらせが頭に浮かぶけれど、本書で扱う「攻撃」はもう少し広範囲だ。 例えば、他人を無価値化したり、罪悪感を抱かせて支配しようとしたり、攻撃せずにいられない人の手段はバラエテ…

【日仏アート小説】たゆたえども沈まず - 原田マハ

レビュー 同じ美術小説として、どうしても「楽園のカンヴァス」や「暗幕のゲルニカ」と比べてしまう。 これらは紛れもない傑作なのに、「たゆたえども沈まず」はどうしても霞んで見えてしまった。 どうして霞んで見えたのだろう。 おそらく、フィンセント・…

【ゲイコラムの元祖?!】行動学入門 - 三島由紀夫

行動学入門 (文春文庫)作者: 三島由紀夫出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1974/10/25メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 33回この商品を含むブログ (32件) を見る 若者よ、モヤシのようなインテリになるな! 行動の美を追求すべし。行動は肉体の芸術である。…

【悩める男女のセックス指南書】エリートセックス - 加藤鷹

エリートセックス (幻冬舎新書)作者: 加藤鷹出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2007/05/30メディア: 新書購入: 23人 クリック: 111回この商品を含むブログ (51件) を見る 年間セックス回数世界最下位、「イケない」男女の増加-。 "いいセックス"を知らない日本…

【人生を前向きに!感動のベストセラー】十二番目の天使 - オグ・マンディーノ

十二番目の天使作者: オグ・マンディーノ,坂本貢一出版社/メーカー: 求龍堂発売日: 2018/10/25メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 仕事で認められ、家族にもめぐまれ、人生の最高潮のときを迎えていたジョンに、ある日突然、愛する妻と一人息子を事故…

【恋愛金融SF】宇宙人相場 - 芝村 裕吏

宇宙人相場posted with ヨメレバ芝村裕吏 早川書房 2014年11月21日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle 高野信念はオタクグッズ会社経営の35歳。偶然出会った病気がちの彼女・妙と過ごす時間を増やすため、彼女の父親(強引・無口)に勧められるがまま在宅個人…

【地方再建小説】プラチナタウン - 楡周平

プラチナタウン (祥伝社文庫)作者: 楡周平出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2011/07/22メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (10件) を見る 出世街道を外された総合商社部長の山崎鉄郎は、やけ酒を呷り泥酔。気がついた時には厖大な負…

【アメトーークで紹介】残像に口紅を - 筒井康隆

残像に口紅を (中公文庫)作者: 筒井康隆出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1995/04/18メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 48回この商品を含むブログ (92件) を見る 「あ」が使えなくなると、「愛」も「あなた」も消えてしまった。世界からひとつ、またひと…

【クラウドクレジット】さらば銀行「第3の金融」が変えるお金の未来 - 杉山智行

さらば銀行 「第3の金融」が変えるお金の未来 (講談社+α新書)作者: 杉山智行出版社/メーカー: 講談社発売日: 2019/04/12メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 個人投資家のあなたは、小さな「銀行」になって資金を貸し付け、金利収入を得ながら、…

〔エッセンシャル版〕行動経済学 - ミシェル・バデリー

〔エッセンシャル版〕行動経済学作者: ミシェルバデリー,依田高典,土方奈美出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/09/05メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る 合理的な意思決定を阻む様々な「バイアス」から、それを政府や企業の制…

【怪奇小説】箱男 - 安部公房

箱男 (新潮文庫)作者: 安部公房出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/05メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 69回この商品を含むブログ (226件) を見る ダンボール箱を頭からすっぽりとかぶり、都市を彷徨する箱男は、覗き窓から何を見つめるのだろう。 一切…

【芥川賞受賞】ニムロッド - 上田岳弘

第160回芥川賞受賞 ニムロッド作者: 上田岳弘出版社/メーカー: 講談社発売日: 2019/01/26メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 第160回芥川賞候補作。 それでも君はまだ、人間でい続けることができるのか。 あらゆるものが情報化する不穏な社会をどう…

【戦後沖縄の感動実話】太陽の棘 - 原田マハ

レビュー 原田マハを読むのはこれで7冊目になる。 アートをテーマにしているということは、楽園のカンヴァスや暗幕のゲルニカのようなテイストなのかなと予想しながら読んだ。 中盤までは、星3つな気分で読んだ。面白いのだけど、上述の名作に比べると普通…

【変態小説?】シンセミア(上) - 阿部和重

シンセミア(上) (講談社文庫)作者: 阿部和重出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/05/15メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る 神町。この片田舎の町では暴発寸前の欲望が渦巻いていた。伊藤整文学賞、毎日出版文化賞をダブル受賞した、興奮必至…

【書評】ロマンシエ - 原田マハ

ロマンシエ (小学館文庫)作者: 原田マハ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2019/02/06メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 政治家を父に持つアーティストの卵・遠明寺美智之輔は、恋愛対象が同性の乙女な男子。同級生の高瀬君への恋心を秘めたまま、日本…